sashiougitanpopoのブログ

さいたま市西区の学習塾 学研指扇たんぽぽ教室のブログです

学研指扇たんぽぽ教室のおススメの本のご紹介

学研指扇たんぽぽ教室のブログをご覧いただきありがとうございます。花水木、バラと目を楽しませてくれる花が変わってきましたが、ここ数日の天気からすると紫陽花の季節も近いかな?と思ったりもしますね。気温の変化も大きいので体調管理には気を付けましょう。

さて今回は学研指扇たんぽぽ教室のおススメの本のご紹介です。

 

「ぼくだけのこと」
作   森 絵都  
絵   スギヤマカナヨ

主人公 ようたくんが、『ぼくだけのこと』を紹介しています。
家族の中で、仲良し6人組の中で、クラスの中で、学校の452人の生徒の中で、町内で、ちょっと困ったこと、自慢できること、不思議なことなどいっぱいある『ぼくだけのこと』。自分で紹介した後には周りの人たちがそれを認めて証言してくれる、という素敵な絵本です。
良いところも 残念なところもある僕だけど、世界にたくさんの人がいるなかで『ぼく』と同じ人はいない。
『ぼく』は世界にただひとり。
ようたくんは、毎日同じように過ぎる生活の中でも、『きょうもみつけよう、ぼくだけのこと』と締めくくっています。

ご家族皆さんで、『ぼくだけ、わたしだけのこと』を探してみるのも楽しいですね。

 

絵本「ばけものつかい」
川端誠

川端誠さんの落語絵本シリーズの第一作。

お化け屋敷と噂の高い古屋敷に引っ越してきたご隠居さん。
一緒に来た奉公人は、『ご隠居さんの人使いの荒さは我慢できるが、化け物だけは我慢ができない。』とやめてしまいました。
さて、その晩。庭の障子が、スーッと開くと一つ目小僧が現れます。奉公人が居なくて困っていたご隠居さんはこれ幸いと、ご飯の支度から片付け、拭き掃除に布団敷き、そして最後に肩たたき···と、次から次に用を申し付けます。
次の晩はろくろっ首、その次に大入道が現れますが、毎晩さんざんこき使い、化け物達はクタクタになってしまいます。
そして四日目の晩には、『お暇をいただきたい。』というオチです。

落語には子どもたちにとっては聞いたことのない言葉がたくさん出てきます。しかし、川端さんの描く ご隠居さんや化け物達の表情が、子どもたちを話の面白さへと引きこんでいきます。

落語は、出囃子にあわせて噺家さんが高座に上がり、演目に合った話『まくら』そして『本編』『オチ』と続きます。扇子を使った仕草や登場人物ごとの声色の使い分けなど見どころ聞きどころが盛りだくさんです。

今は手軽に動画で見ることもできる様になりましたし、図書館では子ども向けのCDを借りることもできます。
ぜひ耳できく落語の楽しさも味わって欲しいと思います。