学研指扇たんぽぽ教室のブログをご覧いただきありがとうございます。今回はおススメの本のご紹介です。
「へそもち」
渡辺 茂男 さく
赤羽 末吉 え
黒い雲の上に住んでいる雷。ときどき村に降りてきては、 物を壊したり 動物や人間のおへそをとったりして、 人間を困らせています。 ある日、 お寺の上に 黒雲が来るのを見た 和尚さんは 、五重塔の上に 槍を刺しておきました 。降りてきた雷が その槍に パンツをひっかけて ブラブラぶら下がりました 。
雷は、何でおへそを食べるのでしょう。
この本は、縦開きに作られていて 雷の住む空と 地上の村人たちの動きが とてもダイナミックに描かれています。
こんなお話を読んで 雷の様子を 思い浮かべるのも楽しいですね 。ぜひ手に取って読んでみてください。
「どうぶつ会議」
エーリヒ・ケストナー 作
ヴァルター・トリアー 絵
池田香代子 訳
これは1949年 (第二次世界大戦後)にドイツで出された絵本です。戦争によって荒廃した人々の心、特に戦争には何の責任もない子どもの心の栄養にはいい本を、と考えたレープマンの原案をもとに作られました。
戦後、世界平和を維持するために何度も国際会議が開かれますが、話し合いは決裂。それを見て怒った動物達が、人間達に平和の道を示すしかない、と自分達で会議を開きます。
スローガンは、『子どもたちのために!』
動物達は、『二度と戦争や貧困や革命が起きないことを要求します。なぜなら、そういうことは起きないようにできるからです。』という言葉は、私たちがしっかり受け止めなくてはいけません。
この作品が発表されてから、70年経った今日も愚行を繰り返す人間に、きっと動物達は業を煮やしていることでしょう。
ぜひ大人の皆さんに読んでいただきたいと思います。