sashiougitanpopoのブログ

さいたま市西区の学習塾 学研指扇たんぽぽ教室のブログです

学研指扇たんぽぽ教室のおススメの本

学研指扇たんぽぽ教室のブログをご覧いただきありがとうございます。今月のおススメの本は当教室の近くにもたくさん咲いている紫陽花が表紙の本です。

 

『でんでん虫のかなしみ』
新美南吉
井上ゆかり


 紫陽花が色づき始めました。紫陽花と仲良しと言えばでんでん虫です。一時期全く見られなかったのですが、ここ2·3年は姿を現すようになりました。

 この本の作者は『ごんぎつね』『てぶくろをかいに』を書いた新美南吉さんです。

 ある日 一ぴきのでんでん虫が自分の背中の殻には悲しみがいっぱい詰まっているのではないか、と気づきます。友達を訪ね、もう生きていけないのではないかと不安を話します。
友達は、それはあなただけではない、私の背中にも悲しみはいっぱい詰まっている、と話します。
小さなでんでん虫は次々に別の友達を訪ね、同じことを話しますが、友達からの答えはみんな同じでした。

辛い時や悲しい時は、どうして自分ばかり···と思いがちです。しかし、人は誰でも 何かしら苦しみや悲しみを背負っているものです。
重さの感じ方は人それぞれですが、気持ちの 持ちようで少しでも軽く考えていきたいものですね。
でんでん虫の最後の言葉のように「私は私の悲しみを超えて行かなきゃならない。」と覚悟を決め、前向きに歩んで行く強さを持ちたいものです。